ローザ・パークス
こんにちは、わたしのなまえはローザです。わたしがちいさな女の子だったとき、おじいちゃんとおばあちゃんと一緒にのうじょうにすんでいました。わたしは、わたをつんだり、おやさいをとったりするのをてつだうのがだいすきでした。でも、すこしかなしいこともありました。はだのいろがちがうひとには、ちがうルールがあったのです。それは、こうへいではありませんでした。わたしはいつも、どんな見た目のひとでも、みんなやさしく、たいせつにされるべきだと、こころのなかでおもっていました。
わたしはおとなになって、きれいなふくをぬうおしごとをしていました。1955年のある日、ながいおしごとのあとで、わたしはとてもつかれていました。それで、いえにかえるためにバスにのりました。そして、いすにすわりました。すると、バスのうんてんしゅさんが、わたしのせきをはだのいろがしろいひとにゆずるようにいいました。それが、そのころのルールだったからです。でも、わたしのあしはつかれていたし、わたしのこころも、ふこうへいなルールにつかれていました。「どうしてわたしがうごかないといけないの?」と、わたしはおもいました。だから、わたしはとてもしずかに、でもとてもゆうきをだして、「いいえ」といいました。
「いいえ」ということばは、ちいさなことばでした。でも、それはおおきなへんかをおこしました。たくさんのやさしいひとたちが、わたしのものがたりをきいて、バスのルールはふこうへいだとおもってくれました。そして、みんなのためのルールにかわるまで、バスにのるのをやめようときめたのです。わたしはせきにすわったままで、ただしいことのためにたちあがりました。これは、どんなにおとなしいひとでも、たったひとりでも、せかいをよりよく、よりこうへいなばしょにするてつだいが、できるということをしめしています。
読解問題
クリックして答えを見る